エヴキーザは4週に1回、
60分以上かけて点滴静注する薬剤です
エヴキーザの投与量は、
患者さんの体重をもとに、15 mg/kgで計算します
体重あたり15 mgの投与量で、4週に1回、60分以上かけて点滴静注を行います。投与によるInfusion reaction等の症状を含む副作用の徴候が見られた場合は、注入速度を減速するもしくは投与を中断してください。
エヴキーザは、リポタンパク質アフェレシス(LDLアフェレシス)治療の有無にかかわらず使用可能です。
妊娠の可能性のある女性は、エヴキーザ(エビナクマブ(遺伝子組換え))
による治療中および最終投与後、少なくとも5カ月間は避妊を行ってください。
エヴキーザの使用中は、通常通りの低脂肪または、心臓によい食事を続ける
必要があります。追加の検査モニタリングや食事制限は必要ありません。
< 23 kg
1バイアル
23.1 - 46 kg
2バイアル
46.1 - 69 kg
3バイアル
69.1 - 92 kg
4バイアル
92.1 - 115 kg
5バイアル
115.1 - 138 kg
6バイアル
138.1 kg以上
7バイアル以上
患者の体重が100kgの場合の推奨されるエヴキーザの投与量(mL)の計算例
100kg(患者の体重) x 15
mg(投与量)
150 mg/mL
(濃度)
10mL(1500 mg)エヴキーザの投与量
投与できなかった場合
もし投与ができなかった場合は、可能な限り早期に投与してください。その後の投与は、最終投与日から数えて4週間ごとに行ってください。
過剰投与の場合
エヴキーザの過剰摂取に対する特別な治療法はありません。過剰投与した場合は、対症療法を行い、必要に応じて追加の支援的療法を行ってください。薬物の過剰摂取が疑われる場合は、地域の中毒情報センターに連絡してください。
調製
- 投与量と必要なバイアル数の計算が必要です。エヴキーザは防腐剤不使用のため、1回のみの使用となります。調製および溶解の際には、厳密に無菌操作を行ってください。
- 調製前に、薬品に濁り、変色、粒子状物質がないか目視検査します。
エヴキーザは通常、無色から淡黄色、ほぼ透明な溶液です。溶液に、
濁り、変色、粒子状物質がある場合は、バイアルを使用しないでく
ださい。また、バイアルは振らないようにしてください。 - 患者の体重に基づいてバイアルから必要量のエヴキーザを抜き取り、生理食塩水または5%ブドウ糖注射液を入れた輸液バッグに注入します。そして、希釈した溶液を静かに転倒混和してください。希釈液の最終濃度は0.5 mg/mL~20 mg/mLとします。その際、溶液を凍らせたり振ったりしないでください。バイアルに残った未使用分は廃棄してください。
- 調製後、速やかに希釈液を投与します。希釈した溶液を直ちに投与しない場合は、次のいずれかの方法で一時保存することもできます。
①2℃~8℃の温度で冷蔵した場合:輸液調製時から投与終了まで24時間以内なら使用可能。
②室温25℃以下の場合:輸液調製時から投与終了まで6時間以内 なら使用可能。
投与
- 冷蔵している場合は、
投与前に室温(最高25℃)に戻します。 - エヴキーザ(エビナクマブ)を60分以上かけ
て静脈内投与する場合は、無菌のインライ
フィルターまたはアドオンフィルタ
(0.2ミクロン~5ミクロン)
を装着した点滴ラインから投与してください。 - エヴキーザ(エビナクマブ)は、IV push法やボーラス投与は行わないでください。他の医薬品と混合したり、同じ点滴ラインから併用したりしないでください。
- Infusion reaction等の症状を含む副作用の徴候が見られた場合は、注入速度を減速したり、中断または中止してください。
- 未使用の医薬品または廃棄物は、各自治体の廃棄方法に従って廃棄してください。